化粧水だけのケアで十分?絶対NGな人とOKな人の特徴とは?

化粧水
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「毎日、化粧水だけで終わらせてますが大丈夫?」
「ニキビ肌のためスキンケアは化粧水だけ」
「保湿は化粧水だけでもできるでしょ?」

といったことを日々感じていませんか?
確かにスキンケアって時間もかかりますし、特に朝の忙しい時間帯はサッと済ませたいものですよね。
結論を言いますと、スキンケアを化粧水だけで済ませて良い人とダメな人に分かれます。

肌質の関係から化粧水だけのスキンケアは基本的におすすめできません。

まずはスキンケアの目的も改めて把握した上で、どうして化粧水だけのスキンケアがよくないのかを解説していきます。

スキンケアの目的は『保湿』

スキンケアの目的は『保湿』です。
保湿することで皮膚の『バリア機能』を守ることが大切なのです。

皮膚は表面から『角質』『表皮』『真皮』『皮下組織』という構造となっており、バリア機能で最も重要な働きをしているのが一番外側の角質です。

角質の内部は角質細胞がびっしり並んでおり、その間にはセラミドや水分などで満たされています。これを細胞間脂質と言います。

たくさんの角質細胞と細胞間脂質で満たされた内部は、皮膚の水分保持力を高め、さらに外部からの刺激を防いでくれます。これが皮膚のバリア機能と呼ばれるものです。

バリア機能の低下

角質細胞と細胞間脂質の間に隙間ができてしまうとバリア機能が低下します。すると外部刺激の影響を受けやすくなり、乾燥しやすい肌になってしまうのです。

そこで、スキンケアで保湿して角質内の隙間を水分で埋めることでバリア機能が高まり、外部の刺激と乾燥から守ることができます。なので、保湿することは非常に大切です。

各スキンケアの働きと効果とは?

各スキンケアの働きと効果

スキンケアの基本である『クレンジング』『洗顔』『化粧水』『美容液』『乳液・クリーム』それぞれの働きと効果を確認してみましょう。

クレンジング

クレンジングはメイクの油分汚れを落とします。
メイクを落とさなかったり、落ちが不十分だとメイクの油分に邪魔され、化粧水や乳液などの保湿効果が半減します。

さらにメイクのカスや汚れが毛穴に詰まり、黒ずみ毛穴の元にもなるため、しっかりクレンジングしましょう。

洗顔

洗顔はホコリや汗など水分で取れる汚れを落とします。
クレンジングのタイプによっては洗顔を必要としないタイプもありますが、それぞれ単体で使用した方が効果は高いです。

洗顔する際は力を入れてゴシゴシすることはやめましょう。
角質だけでなく、皮下組織までダメージを与えてしまうため、しっかり泡だてて撫でるように行いましょう。

化粧水

化粧水の目的は保湿と思われがちですが、実は違います。
肌に水分補給することで潤っているように思いますが、化粧水だけだとすぐに蒸発してしまいます。

化粧水の目的は、この後に使用する美容液や乳液・クリームの浸透を促し、肌を整えスムーズに塗るようにしてあげることです。

美容液

美容液はスキンケアの中で特別な位置付けになります。
アンチエイジング成分で細胞レベルでアプローチしたり、天然由来のエキスで肌をサポートします。

美容液不使用で肌の状態が整っていれば、無理に使用する必要はありません。

乳液・クリーム

乳液とクリームは化粧水で水分量を整えた肌や美容成分が浸透した肌に油分の膜をはり、外部の刺激と内側の乾燥を防ぐ効果があります。

最も保湿効果が高いスキンケアです。

化粧水だけでは保湿が不十分

化粧水

それぞれのスキンケアの働きと効果を知った上で、お分かりかと思いますが「化粧水だけでは保湿は不十分」です。

化粧水だけでは水分補給するだけで、すぐに水分が蒸発してしまいます。実際、一般的な化粧水を使用して30分もすると皮膚に水分量は元の水準にまで戻ってしまうのです。

大事なことは化粧水でお肌に水分を与え、整えた後に乳液かクリームを使って皮膚に膜をして蒸発を防ぐこと。化粧水と乳液・クリームをセットで使うこと保湿効果が高まります。

乳液とクリームで膜を張るといっても完璧に蒸発を防ぐことはできませんが、付けるとそうでないのでは保湿効果がかなり変わってくるのです。

乳液とクリームを選ぶ際は、セラミドやヒアルロン酸の保湿成分を配合した物を使用すると良いでしょう。

スキンケアは化粧水だけ、が良い人とイケない人とは?

化粧水だけで良い人と悪い人

『スキンケアを化粧水だけ』で行いたい場合、あなたが「ダメな人」か「大丈夫な人か」を肌質で確認する必要があります。

肌質は普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌、大きく4つに分類することができますが、乾燥肌と混合肌の人は化粧水だけでスキンケアを行うのは絶対に控えましょう。逆に普通肌と脂性肌の人は化粧水だけでも可能と言えます。

肌質の特徴と対策:乾燥肌と混合肌

それぞれの肌質にはこんな特徴があります。

普通肌:皮膚の水分量が多く油分量が少ない
脂性肌:皮膚の水分量が多く油分量も多い
乾燥肌:皮膚の水分量が少なく油分量も少ない

混合肌:皮膚の水分量が少なく油分量が多い

乾燥肌と混合肌の人はそもそも水分量が少ないため、化粧水単体では水分が不足します。

特に乾燥しがちな秋冬シーズンは化粧水をつけたそばからどんどん蒸発するので、必ず化粧水と乳液・クリームをセットで利用しましょう。

肌質の特徴と対策:普通肌と脂質肌

普通肌と脂性肌の人はもともとの水分量も多いため、化粧水だけの水分補給だけでも可能です。

その場合、水っぽいサラサラした化粧水ではなく、少しとろみがあるテクスチャーの化粧水を利用しましょう。

とろみは保湿成分であるグリセリンやヒアルロン酸が配合されているため、蒸発しにくく保湿力が高いのが特徴です。

とはいえ、年を重ねるごとに皮膚の水分量は減少していくため、今後肌質が変化することも考えられます。

乳液とクリームを併用することで肌の水分保持能力が高まることをふまえると、基本的には化粧水と乳液・クリームの併用をおすすめします。

まとめ

midori

化粧水だけでスキンケアを行うことは、スキンケア本来の目的が『保湿』であることを考えるとおすすめはできません。

肌のバリア機能を高めるに保湿は必要不可欠であり、加齢と共に水分量が減少する肌にとって生命線にもなります。そのため、化粧水で水分補給をして、乳液・クリームで膜を張り保湿することは非常に大切です。

乳液とクリームのW使いで肌の水分保持能力も高まるため、より一層バリア機能を守ることが可能となります。

今後もバリア機能を保ち、肌を乾燥から守るのであれば、化粧水だけのスキンケアは控えておきましょう。